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那珂川町馬頭広重美術館
なががわまちばとうひろしげびじゅつかん / Nakagawa-machi Bato Hiroshige Museum of Art
低く細長い建物で、大きく飛び出た軒先や屋根などに使われている杉ルーバーによって、軽やかな雰囲気の建物です。構造的にはRCや鉄骨で出来ていますが、地元の八溝杉を多用することで木造建築の印象を受け、和的な渋さのある建物です。屋根や壁の杉ルーバーは、30x60mmの断面が120mm間隔で連なっており、そのルーバーによって太陽光が柔らかい光に変わり、空間を心地良いものにしています。見学していて東京の根津美術館でも、似た感じの庇が使われているのを思い出しました。外周の杉ルーバーではさすがに屋根が支えられないので、鉄骨柱が設置されていますが、太い無骨な鉄骨ではイメージが損なわれるため、鋼管ではなく無垢材にすることで75mm幅の細さにしています。鉄骨が主張することなく木の雰囲気になじんでいました。
那珂川町馬頭広重美術館 ホームぺージ (別ウィンドウが開きます)
設計 | : | 隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所 ※くまけんご |
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竣工 | : | 2000年 |
構造 | : | 鉄筋コンクリート造、鉄骨造 |
用途 | : | 美術館 |
所在地 | : | 栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9 周辺の地図 【Googleマップ】(別ウィンドウが開きます) |
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