東光園
とうこうえん
日本海に面した皆生温泉のホテルで、初見ではごちゃごちゃした印象の建物でしたが、分解して見ていくと構造的に面白い建物です。まずロビーに入って目につくのが、1本の支柱と3本の添柱、それを繋いでいる水平方向の貫(ぬき)の組柱です。この柱によって7階の大梁が支えられ、今度はその大梁から5階・6階の床が吊られています。4階が屋外庭園になっていて外周に壁がないので、外から見ると5・6階が浮いているように見えます。組柱は厳島神社の鳥居と比較して見るとより面白いです。また和のイメージを出すためか、コンクリートの貫材の上部や、ロビーに面している鉄骨面に木目調の板が張り付けてありました。
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設計 | : | 菊竹清訓/菊竹清訓建築設計事務所 ※きくたけきよのり |
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構造設計 | : | 早稲田大学松井源吾構造研究室 |
設備設計 | : | 早稲田大学井上宇市設備研究室 |
施工 | : | 熊谷組 |
竣工 | : | 1964年 |
構造 | : | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階数 | : | 地下1階・地上7階 |
所在地 | : | 鳥取県米子市皆生温泉3-17-7 周辺の地図 【Googleマップ】(別ウィンドウが開きます) |
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